いつもT-MACの活動を応援してくださっている、帝京大学医学部同窓会副会長・東川口病院院長 田辺知宏先生より、骨粗鬆症啓発活動「Ca女子プロジェクト」のご案内をいただきました。以下、田辺先生からのメッセージです。
私はこれまで20年以上にわたり骨粗鬆症専門外来に携わり、多くの患者さんの診療と向き合ってきました。日本では若い世代からカルシウム摂取が不足している傾向があり、骨粗しょう症は要介護の原因ともなる重要な疾患です。この現状に対し、医療者として何ができるかを模索する中で、2024年より 「Ca女子プロジェクト」 を立ち上げました。
本プロジェクトは、カルシウム不足という社会的課題に対し、食品メーカーやレストラン業界など幅広い領域の皆様と協働し、カルシウム摂取を促す新たな食文化を創出することを目的としています。「Ca=カルシウム」とすぐに連想できる“リケジョ”を起点に、若い女性にも親しみやすく参加しやすい活動となるよう、ネーミングやデザインにも工夫を凝らしました。
活動は全国へ広がっており、日本で珍しい「牛乳博物館」を運営する トモヱ乳業株式会社 にもご協賛いただき、Ca女子マーク入りの「ふるさと牛乳」「ちょうどいい牛乳」が各地のスーパーで展開されるなど、具体的な商品連携も進んでいます。トモヱ乳業の中田俊之社長は医学博士でもあり、旧知の仲として共に骨粗鬆症患者増加への危機感を共有し、今回の協働に至りました。
また、全国学会でも取り組みを報告しており、骨粗鬆症専門外来の現状改善、新しい診療アプローチ、そしてCa女子プロジェクトの意義について、多くの医療者の関心を集めています。今後も講演会、学校での啓発、企業との共同企画など、多方面で活動を継続していく予定です。
私自身、学生時代は硬式テニス部に所属し、仲間とともに汗を流した経験が、現在の医師としての姿勢の原点になっています。医学だけでなく、社会を巻き込み、人々の健康を守る取り組みを続けることは、当時の挑戦心と地続きにあるものだと感じています。
Ca女子プロジェクトは、骨粗しょう症・ドミノ骨折・隠れ骨折の予防という医学的意義に留まらず、「おいしく、無理なく健康を守る」という新しい価値観を社会に届ける試みです。帝京大学医学部同窓として、今後も医療と社会の橋渡しとなる取り組みを進めてまいります。
